北海道のヒグマ対策に新たな科学的アプローチ
酪農学園大学と当社がAI活用の共同研究を開始 ~非致死・非接触型システムによる行動変化の検証へ~
当社は、学校法人酪農学園 酪農学園大学(北海道江別市、農食環境学群 環境共生学類)と、ヒグマ対策に関する共同研究契約を締結いたしました。本研究では、AIによるヒグマ検知と、光・音・超音波・振動を組み合わせた非致死・非接触型刺激システム「DeterCamAI」を用い、北海道の実環境においてヒグマの行動変化および行動抑制の可能性を科学的に検証します。
■ 背景
近年、北海道ではヒグマの市街地出没や農地被害、人身事故が社会課題となっています。捕獲を中心とした従来対策に加え、出没を未然に抑制する新たな手法の検討が求められています。本共同研究は、導入ありきではなく、実環境で本手法が成立し得るかどうかを探索的に検証することを目的としています。
■ 研究概要
• 研究期間:2026年2月~2027年3月31日(予定)
• 実証地域:北海道内
• 主な検証内容:
AI検知性能の確認
刺激に対するヒグマの行動反応
接近停止・回避行動などの行動変化の整理
慣れの発生条件の把握
実運用上の課題抽出
研究成果については、両者協議のうえ、適切な形で公表予定です。
■ 佐藤喜和教授 コメント
「ヒグマの出没問題は、単に個体数増加だけに起因する問題ではなく、人口減少に伴う人とクマの空間的・行動的な関係の変化が背景にあります。本研究では、AIと非致死型刺激という新しい技術が、ヒグマの行動にどのような影響を与えるのかを科学的に検証します。捕獲だけに依存せず、先端技術を用いたスマート鳥獣害対策の可能性を探る点において、本研究は意義のある試みであると考えています。」
■ 今後の展望
本研究を通じて、野生動物との共存を前提とした科学的根拠に基づく対策の整理を進め、社会実装の可能性を探ってまいります。当社は今後も、大学・研究機関との連携を通じ、環境・安全分野における先進的ソリューションの社会実装に取り組んでまいります。
