Solution

水害対策製品事業

“水を防ぐ、水から守る”をテーマに、地域や企業、個人の大切な資産を浸水から守るためのユニークな海外製品を取り扱っています。
万が一ではなく、いつか起こり得る災害対策として効果が期待できる製品をご紹介します。

新規事業開発の取り組み

当社は(株)荏原製作所の代理店としてポンプを通じた水インフラ関連のビジネスを行っていますが、2020年より新しいビジネスの確立を目指し新規事業開発の取り組みを行っています。
当社が創業されて100年、次の100年を生き抜くために、日本に導入されていないユニークかつ既成概念を覆す技術やアイディアを駆使した“水を防ぐ、水から守る”ことに特化した海外製品の発掘・事業化を推進しています。
こういった製品をお届けすることで防災や減災、浸水リスクを軽減させ、生活や経済活動、そして地域のレジリエンスの更なる強化に貢献することを目標にビジネスを追求しています。

新規事業の
取り組み - 取扱い製品

雨の降り方の変化

近年、時間雨量50mmを上回る短時間降雨の発生件数が増加、総雨量1,000mm以上の雨も頻発する等、雨の降り方が局地化・集中化・激甚化しています。時間雨量50mm以上の年間発生回数は、1976年から1985年の10年間の平均回数は226回であるが、2012年から2021年の10年間の平均回数は334回と増加傾向(約1.44倍)を示しています。
総雨量1,000mmを超える大雨としては、平成26年台風第21号、令和元年台風第19号などがあり、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)では総雨量1,800mm以上が発生しました。
また、令和2年7月豪雨では、期間降水量として2,000mm以上が生じています。

1時間降水量50mm以上の年間発生件数(アメダス1,300地点あたり)※気象庁資料より作成

総雨量1,000mmを超える
大雨の発生

全国各地で総雨量1,000mmを超える大雨が頻発し、大規模な水害・土砂災害が発生しています。

令和3年

令和3年8月11日からの
大雨被害の概要

※令和3年12月14日現在消防庁調べ

令和3年8月11日からの大雨により、西日本から東日本の広い範囲で大雨となり、総雨量が多いところで1,400mmを超える記録的な大雨となりました。

国管理の六角川水系六角川、江の川水系江の川等をはじめ、都道府県管理河川を合せて29水系88河川で河川からの氾濫等の被害が発生。

  • 六角川の浸水状況

    佐賀県武雄市

  • 江の川の溢水状況

    広島県三次市

  • 土砂災害の状況

    長崎県雲仙市

令和2年

令和2年7月
豪雨被害の概要

※令和2年12月3日現在消防庁調べ

令和2年7月豪雨により各地で大雨となり、総雨量は長野県や高知県の多い所で2,000mmを超えたところがあり、九州南部及び北部、東海及び東北の多くの地点で、24、48、72時間降水量が観測史上1位の値を超えました。

国が管理する7水系10河川、県が管理する58水系193河川で決壊等による氾濫が発生
(国が管理する1河川2箇所、県が管理する3河川3箇所で堤防が決壊)

  • 球磨川の氾濫状況

    熊本県人吉市

  • 土砂災害の状況

    大分県日田市

  • 最上川の氾濫状況

    山形県大石田町

令和元年

令和元年
東日本台風被害の概要

※令和2年1月10日現在消防庁調べ

令和元年東日本台風により、これまでに経験したことのないような記録的な大雨となり、総雨量は神奈川県で1,000mmを超えたほか、静岡県では700mm、埼玉県、東京都、宮城県で600mmを超えました。

河川の氾濫、土砂災害の発生、人的被害等、関東甲信及び東北地方を中心に広範囲に及びました。

  • 球磨川の氾濫状況

    熊本県人吉市

  • 土砂災害の状況

    大分県日田市

  • 最上川の氾濫状況

    山形県大石田町

将来の降雨はさらに激化

気候変動による将来の降雨量、流量、洪水発生頻度の変化の試算結果

産業革命以前と比べて気温が2℃上昇すると降雨量は全国平均的に約1.1倍となり、4℃上昇すると1.3倍と予測されています。降雨量が増加した場合の流量と洪水発生頻度は、以下の表の通り試算している。洪水発生頻度は4℃上昇することで、全国平均で4倍にも想定されています。

<参考>降雨量変化倍率をもとに算出した、流量変化倍率と洪水発生頻度の変化の一級水系における全国平均値

<参考>※降雨量変化倍率をもとに算出した、流量変化倍率と洪水発生頻度の変化の一級水系における全国平均値

大雨被害は97%以上の
市町村で発生

日本においては過去10年間(平成21年~平成30年)に実に97%以上もの市町村で水害・土砂災害が発生しています。水害や土砂災害のリスクが高まっている背景には、気候変動による大雨や豪雨の発生のほかに、都市化の影響があるとも言われています。都市化によって排水機能が発達し、都市に降った雨が短時間で一気に河川に流入するようになったことや、潜在的に災害の危険性のある土地が宅地へと開発されてきたことなどが挙げられます。

防災気象情報と
その効果的な利活用

気象庁は、気象災害を防止・軽減するために特別警報・警報・注意報や早期注意情報やそれらを補足する危険度分布、気象情報などの防災気象情報を発表し、段階的に注意や警戒を呼びかけています。

各環境から見た問題点と課題

  • 気象・災害より被るリスクを極小化できないか?
  • 資産をリスクより守る自己防御手段はないか?
  • 地域へ貢献出来る方法はないか?
  • 防災意識の啓蒙・向上に寄与
  • 資産防御を可能にする手段の提供
  • ローコストで水害リスクをコントローラブルに
    BCP、LCP、レジリエンスの強化に貢献

当社取扱いの洪水・浸水対策製品

取り扱い製品紹介

イラスト上にある番号にカーソルを合わせると製品詳細がご覧いただけます。

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①止水板(ダムイージー)

優れたデザインとユニークな機構を持つ止水板です。横方向に伸縮可能、内臓ポンプでゴムチューブを膨張させて水密性を高めます。

②浸水防止換気口

『浸水防止換気口』は、換気機能+浸水防止機能の2つを持ち合わせる製品です。当製品を取り付ければ万一の浸水時に家屋を床下浸水から守れます。

③車両用浸水防止シート

水害が発生すると予想される時に、5分程度の時間で車をシートに入れるだけで車内やマフラー、エンジンへの浸水を防ぎ、大切なクルマを守ります。水が引いた後には速やかにクルマを使うことが出来ます。

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①換気口浸水防止システム

洪水時の水の浮力を利用し自動的にバリアを展開するシステムです。電力や人員が不要で、ライフライン損失時にも自立して浸水から守ります。

②自立式浸水防止バリア

水の力(浮力)で自動的にバリアを展開する優れたシステムです。展開に電力や人員が不要で、ライフライン損失時にも効果的です。

③機器浸水防水シート

軍スペック素材の防水シートとブラケットの組み合わせで、屋内外に設置されている機器を浸水から守ります。